Woody&Allen工房

銘木無垢材オーディオ木工の記録

KENWOOD LS-300G(2)修理〜改造

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問題のツィーターの修理内容は、

①ギャップ内の磁性流体をメモ用紙を折り畳んだスティックを用意して除去しました。

②シルクドームとボイスコイルにも磁性流体は付着していますから、これはティッシュペーパーでコヨリを作って優しく丁寧に拭き取り。

③シルクドームとボイスコイルは元の位置に接着剤が残っているので、元通りにはめ込みながら位置合わせしてから、ゼリー状瞬間接着剤を爪楊枝で塗布しながら固定しました。

熱中していた為、全て写真が有りません(^^;

★修理した片側のツィーターだけ、磁性流体を除去しましたが、理想は不具合の無いツィーターも磁性流体を除去したいところですが、今回は違和感が無いので、そのままとします。(磁性流体は補修用を数年前に入手していますが、無しで様子を見ます。)

八神純子の試聴を続けていますが、歪みっぽい音が出る事は無さそうです。 秋月電子100円ツィーターの出番は無くなりましたね ^ ^

 

そして長時間試聴の結果は、磁性流体を除去したり、ボイスコイルの接着位置ズレも影響しているのか曲により少し歪みっぽい音が気になります。このユニットの本来の音色が爽やかさに欠けるようにも感じる事から改造することにしました。

①ユニットをVifa XT25SC90-04に交換。音質は折り紙付き(約2,500円/個)


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※ひとまず6ミリ厚の人工大理石でサブバッフルを製作してフロント側から取り付けましたが、音源位置が前になり過ぎますからリア側からに変更。


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②f特性(軸上100cm)インパルス応答に極端な異常が無い事を確認。ツィーター極性を反転しながら正相接続が良いことを確認。

インピーダンス改造前後の変化はベストではないが、特別な不具合は見られない。

※ツィーター変更に合わせ、バスレフダクトの調整をして20Hzの山が半減しています。

④試聴に於いて、ジェニファー・ウォーンズ/ロック・ユウ・ジェントリーで低域が気持ち悪い原因は70Hzあたりを盛り上げたダクトチューニングでしょう。ダクト径が半分くらいになる感じにフェルト装入して、ほど良い感じになりました。

 

<課題> そのうちに取り組みましょう^ ^

1.ツィーター変更に伴うネットワークの最適化

2.ツィーター・サブバッフルをウェーブガイド風にして高域特性を改善