Woody&Allen工房

銘木無垢材オーディオ木工の記録

大型ホーン3wayシステムの健康診断

一昨年の秋に納品設置した大型ホーン3wayシステムの健康診断のご依頼がありました。

一部機器の入れ替え、そしてケーブルの変更の後、音のバランスが良くないとのこと。

 

お客様のお宅は車で20分ほどです。

さて、ケーブルの入れ替えをされているようですから結線ミスではなかろうか?

この3連休の間に解決することを目指しました。

 

まず、私が聴きなれた音楽で試聴しましたが・・・「音像定位」が悪く気持ち悪い音。

 

ユニット毎にf特性の測定をして、総合f特性を確認しながら、結線ミスを発見。

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高域ドライバーユニットの接続極性が逆でした。

※改善前の(極性が逆の)f特性を残してなかった・・・のですが、

 逆だと、クロス付近の音が聞こえなくなるのです。 さて、いつ間違ったのかは不明です。

 

★短時間に、耳だけで解決は出来ませんから OmniMicV2 のお陰ですね!

 

正しい極性に戻してから、タイムアライメントの調整を実施。

そして、中域&高域ユニットの音量を+1dBアップ(最大音量に)しておきました。

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あと、気持ち悪い音の原因はウーファーにもありました。

ウーファーボックス内の吸音材の入れ方の問題が発覚。

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※リアバッフルに吸音材が無い・・・。

 つまり、「リアバッフルに反射した音」が悪さをしていました。

★入れ方のポイントを説明しないでお客様任せにしたことを反省。。。

 

ユニットの真後ろに吸音材を仮置き。(リアダクト開口部を塞がないように)

しばらく様子を見てもらい、問題なさそうなら固定をしていきます。

最終調整後のf特性は、ノートPCのバッテリー切れのため省略。

次回訪問時に測定したいと思います。

 

ひとまず、応急処置はできました。

今後のことは、お客様とゆっくり相談していきます。