Woody&Allen工房

銘木無垢材オーディオ木工の記録

フッターマン H-3型 6HJ5 OTL(8)arunas001さんYahooブログ

「H-3」 と 「26HU5 OTL-PTL」
比較視聴 ②
 
 昨晩は雨のセイかさっぱりだめでした。夕食後から2時間ほど聴きましたが音にさっぱり輝きが無くて前へでてきません。
 
 こんな音では無かったはずと思って聴いていましたがやはりダメ、雨のセイにして視聴は中止しました。
 
↓:写真のみですが
 
 
 

      

フッターマン H-3 OTLアンプ
 試聴会出品準備 
 
 明日3月4日の試聴会に出品するため最終チェックしました。テーマは「807大会」ということですので主は「807直結シングルアンプ」で参加します。
 
 
 
しかし、O氏が素晴らしい16ΩSPで参加するとの連絡が入ったので、それではOTLも参加しようというわけで急遽この「H-3」を出品することにしました。
 
 スピーカーはこちらをご覧ください。
 
 
 まとめの配線整理と左右木側板取り付けましたので、なんとか完成品らしく格好がつきました。
 
↓写真:最終チェックの様子
 
 電気的なチェックも再度行って視聴しました。
 
 高域周波数特性を少し落として250kHz・ー3dbとしましたので、シーンの音は消えたようです。
 
 1kHz・1W時の歪み率0,025%、最大出力(クリップ点)は18W/8Ω、4Ωでは11Wになりました。
 
↓写真:再生ラインで視聴
 
 
 それでは明日に、ではでは・・・・・・
 

      

フッターマン H-3 OTLアンプ
調整⑤ 現時点の問題点
 
 音は期待以上によかったと思っています。特に4Ω負荷のゲンコツWの低域は
よく鳴ってくれましたね、びっくりしました。
 
 ひとまずエージング視聴を終え「H-3」の調整作業中に気がついたところをまとめてみました。
 
↓写真:視聴中(再掲)
 
 
 
 
 
 
 
 
 ①最大出力付近での発振(ブロッキング発振・波形の乱れ)
 出力管回りにフェライトビーズを入れて発振防止していますが、これが効果を発揮しているのかどうかです。ワンパラでは発振現象はありませんが、2パラにすると発振する恐れがあります。
 現時点では参考文献よりプレート電圧を下げ、規定プレート電流を流していますので安定動作しています。今の対策でダメなら違う対策を講じなければなりません。

 ②Sg電圧の交流的安定
 上側のSg定電圧電源は打ち消し電圧にもなっていますので少々やっかいです。Sg定電圧電源全体が出力電圧で振られているからです。
 これで打ち消し回路を形成しているので、直流的に安定でも交流的に不安定(つまり発振しやすい)ではないかです。結果、交流的な打ち消しがうまくいっているのかどうかは?<定電圧回路にCを挿入して解決していると思われる>
 
 ③信号ラインに繋ぐとSPからシーンと高域の小さな音がする。
 増幅段のインピーダンスが高いため誘導を拾っているかもしれません。入力VRを下げると消えるので接続ケーブルからの外来雑音か誘導ノイズと思われます。あるいは、入力端子と出力端子が接近しているため誘導発振しているのかも。

 ④タイマーがONした時、ポンと突入ノイズが出る。
 タイマーは無くても良ければ省略するかもしれません。これは、電源ケミコンのラッシュ・カーレントを心配して予備充電するためです。テスト中はスライダックで徐々に上げていたので気が付かなかったことです。いままでのOTLでもこの傾向がありました。
 
 ⑤ノイズ
 これは当初から解っていることですが、入力信号端子が左右泣き別れになっているため、入力アース点の取り方が問題です。現在L/Rとも入力点近くでシャーシ・アースに落としているため、2点アースになっていますが、これで良好なノイズ対策となっているのかどうか?です。<今のところノイズレベルは0.4mVていどですから大丈夫のようです>
 
焦らずに追求してゆきましょう。
 
↓シャーシ裏側(再掲)
 
 

      

フッターマン H-3 OTLアンプ
調整④ 自画自賛、独断と偏見>
 
↓:前面から
 
↓:後面から 
 
自画自賛、独断と偏見ですから>
 
 期待に胸をときめかしながらメインSPに繋ぎました。視聴したSACD、CDとも聞き慣れた美しい響きですが、全体に音が前へポンポンと飛び出してくる感じで、中域から低域が豊に響きます。
 
 最初は「BETA10+BL」(8Ω)、第一印象は、低域がモリモリでOTL特有の豊かな響きです。BLではややオーバダンピンブ気味かもしれません。「BETA-10」ダブルの4ΩSPを使うことを考えて出力コンデンサを3300uFにしたのが効果あるようです。また、瞬発力を高めるため電源ケミコンを3300uF×2個と必要以上に増強しています。
 
 高域は視聴し始めはややザラザラした感じでしたが、30分ほどすると伸びやかな高域となり美しい響きになってきました。
 
 視聴ソースは前回SACDプレーヤー視聴時に使用したのと同じです。2時間ほど聞き込みました。
 
 一段落ついてSPのそばに近づいたのですが、どこからかシーンという小さな高域音が聞こええきます。はて?なんだろうと思ってSPに耳を近づけるとやはりここから聞こえます。ハムは全く聞こえないのにシーンだけが聞こえるではないですか!。「BETA-10」の能率が高いこともあるかもしれませんが、視聴席では全く気が付きませんでした。
 
 それで入力VRを絞ると聞こえなくなります。通常VRは最大位置にしてATT側で音量調整しますので接続ケーブルが3mと長くなっています。このセイかも知れないと勝手に決めて、今度はSPをゲンコツW(4Ω)に繋ぎ変えて引き続き2時間ほどあれこれ聴きました。
 
 「SB+ゲンコツW」でも低域がよく出てきます。4Ω出力の測定はしていなかったのですが、推定では最大出力6W程度。しかしf0付近ではインピーダンスが高くなるので出力が増大する傾向になります。視聴平均出力は1W以下だと思いますが、4Ωでも平気な顔で鳴ってくれますので安心して聴きました。
 
 この続きは週末にします。
 
 
↓後面から 
配線と部品取り付けはこれでほとんど出来上がりです。
 
↓:前面から 
 
参考文献
再掲します。
 
①MJ誌1996年5月号 松岡洋三氏「コンパクトロン6HB5×8 フッターマンH-3型OTLアンプ贋作始末記」
 
②MJ誌1996年5月号 森川忠勇氏「フッターマンH-3 OTLアンプの基本性能を検証する」
 
③RG誌1999年4月号 浅野勇氏「フッターマンH-3型ステレオOTLアンプ」

      

フッターマン H-3 OTLアンプ
調整③ 視聴しました
 
 今日は2月29日、うるう年ですから1日儲かった感じですので、仕事は休養日にしました・・・・、というわけで、朝から細部の調整に取り掛かりました。
 
↓写真:測定調整風景イメージ 4
 
 
 
 出力を少しあげるため、主電源をトランスで1段アップしてAC265Vタップに変更、Sg電圧をソケットのSg点で220Vまでアップ(約7Vアップ)、、規定電流の200mA/2本分に調整、「6HJ5」を差し替えてうまくバランスが取れるようになりました。
 
 
 
 この状態で最大出力は18W/8Ω/1kHzまでアップ、16Ωでは倍の36W程度までアップします。
 参考にした文献より出力が小さいですが、他の特性はほぼ同じとなりました。文献より電圧を下げた分、最大出力は下がりましたが、欲張る必要がないのでこのあたりで良しとします。
 
<参考文献:MJ誌1996年5月号 松岡洋三氏、森川忠勇氏>
 
 次にひずみ率とノイズレベルの調整は、初段管「6EJ7」を選んでノイズ0.4mV、1W時のひずみ率0.05%以下になり、L/Rほぼ同じ状態になりました。
 
 
↓写真:測定器類
上から順に、出力計、オシロスコープ、ひずみ率/子電圧計(左)、信号発振信機右)、ひずみ率計
 
 
 これで午前中の作業が終わりましたので、午後からエージングをかねて音を出してみました。
 
↓写真:視聴中 
 
(両側の白い板は調整用の側板で、裏向けで調整作業がしやすいようにしています)
 
 最初は小型テスト用SPをつなぎます。音は順調に出たのですが、通電1分後タイマーが働いて主電源が投入されますが、そのときにSPからポコンと音がでます。ちょっといただけませんが、気にしないで音を出してみました。
 
 順調のようなので、メインSPにつないで視聴しました。この続きは明日に。