Woody&Allen工房

銘木無垢材オーディオ木工の記録

ギターの修理(ブリッジ浮き)

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きょうは、3年前に製作したギターの修理をしました。
友人の紹介で、有名ギター工房で途中まで制作した試作品を譲ってもらい、
塗装&ブリッジ取り付けを私が行った思い出のギターです。

息子が愛用中でしたが、悪友に貸したら、暑い中 車中に放置され
ブリッジが浮いてしまったとのこと。
少しムっとしましたが、実は久しぶりの作業で、楽しく懐かしく出来ました。

<再度 依頼された時のために、少し書き留めておきます>
まず、いちど接着したブリッジを完全にはがさないといけません。
これは、新しく作るよりも難しいのですが
これができるようになれば、自分で素材からギターを作るのは
案外簡単になります。(素材からは、まだウクレレしか経験がないので・・・・)

はじめはアイロンで温めて剥がそうとしましたが
いまいちだったので、思い切ってドライヤーで温めながら
隙間に金属ヘラをジワジワと差し込んでいき、うまく剥がすことができました。
このジワジワが大切。
熱で接着材が緩んでいくのを感じながら、へらを差し込んでいくわけです。

接着までの写真は、バタバタしてとれませんでした。
位置合わせしながら再度接着して自作の専用クランプで締め付けてから
寒いので、半日以上暖かいところに置いておきました(車の中!)

写真は 硬化中のところから、外して出来上がりを確認するところまで。
作業のポイントはいろいろあるのですが、ひとまず記録し
そのうち詳しくまとめるかも。ポイントは以下の通り。

①接着面を平滑に、古い接着剤は確実に取り除く。
②少なすぎないように接着剤を十分に(フランクリン・タイトボンド)
③圧着は治具を使用して、ずれないように確実に行う。
 (専用治具は買うと高いので、3年前に自作したものです)

最後の写真ができ上がりの様子。
少し隙間があるように見えますが両サイドもぴったり着いて合格でしょう。

なんでも有名楽器店に修理を頼んだら3万円と言われたそうな。
ぼったくりですね。

どうしても、作業中に傷をつけてしまうので最終的には塗装も手直ししてみようと思います。
久しぶりのシェラック塗装です。