この土用直前に入手。しばらくお遊びしていました (^^)
評価の高いプリアンプ。果たしてどんな音が聴けるのだろう⁉ と3年ほどウォッチしておりました。毎回結構高額なんですよね。そして先日ジャンクではあるけれど、自分で修理できそうなケース付き美品を落札出来ました。
右チャンネルの音が出ないというジャンクです ^ ^;
到着した物は薄い段ボール梱包でクッション少なめ。運良くダメージはありませんでした。
早速、ウッドケースから取り出し
AUXから試聴信号を入れ、MAIN OUTからパワーアンプに送り音出し確認をしてみましたが。。。やはり右チャンネルの音が出ないジャンクでした。
次に、MAIN OUTからEqualizer OUTに変更して音出し確認をしてみましたら無事に切れ味の良い音が出始め一安心しました。AUXからPHONO入力に切り替えてアナログレコードを聴いてみると、少しゲインが低いのと、少しハム音が気になりますね。
※この時、ボリュームは効かないので接続変更時はパワーアンプは必ず電源OFF。スピーカーと耳やアンプの破損防止です。
ユーザーと実際の修理ブログを読んで勉強をして・・・さて、ジャンク原因の調査開始です。
1)フラットケーブルの不具合の疑い
(1)外観上の劣化(剥がれ)は無し (^^)
(2)メイン基板側の接触不良も無し
(3)RCAジャック側の接触不良? ⇒ 後述のテスターチェックで問題無し。
2)「MainOutputのRCAジャック」センターピン折れの疑いあり
★基板の目視チェックでセンターピンのハンダクラック発見
⇒暫定対策でEqualizerInのRCAジャックと交換してOKの筈が・・・症状は変化無し
※調査のなかで偶然見つけた基板取り付け型RCAジャック(在庫限りの希少品)を注文
★この基板取り付け型RCAジャックのハンダつけ前にパネルとの合体をして位置精度を合わせないといけません。・・・皆さんの修理例のようにパネル取り付け型のRCAジャックにすべきだろうか・・・。悩むところ。
3)オペアンプ LF357N故障の疑い・・・新品交換で音質改善できる⁉️
新品に交換してみることに。⇒ アマゾンに出品があるが「偽物」の模様。
ネットで調査の結果、長期在庫品のナショナルセミコンダクタ製を発見!
★注文完了!数日で到着予定。
4)Phonoアンプの回路部品は特注品が多いようで、NGの場合は修理不可能!?
※幸いPhono回路は正常なようです。
<松野産業さんのブログ>
5)フラットケーブルの接続詳細を図面化して問題の切り分けをしました。
(1)図面作成をしながらフラットケーブルの断線/接触不良等の不具合確認
テスターにより断線/接触不良は無し❗️
ついでにOPアンプの入れ替えをして音出し確認したが、右chの音出ずは変わらない ^ ^;
(2)フラットケーブルを使用せずコンタクトピン+Φ0.3単線でPHONO、AUX、MainOUTの接続をして、出音の確認してみるか?
※RCAジャックは独立型を使用。 注)PHONOの左右グランドは独立
★これは手間が掛かるので、未実施。
6)ウッドケースのメンテナンス
大きな傷や汚れの少ない美品でしたが、艶が皆無。
(1)丁寧にサンドペーパー240番で研磨
(2)蜜蝋ワックス仕上げで程よい艶になりました。
接着面が剥がれる等の不具合も有りません。念のため、内面コーナー接合部から木工用瞬間接着剤を浸透させました。木工ボンドよりも確実に補強できますが、隙間から表面に瞬間接着剤が流れ出ないよう注意します。
次は回路図を探し理解しながら、楽しみながら修理を続けましょう ^^