Woody&Allen工房

銘木無垢材オーディオ木工の記録

フッターマン H-3型 6HJ5 OTL(2)arunas001さんYahooブログ

arunas001さんのYahooブログ移行が上手くいかず、一部を救済しました

12B4A フッターマン OTLアンプ

フッターマンOTLアンプ~その5~
 H-3型へ ~
 
4.H-3型
  次製作の予定はフッターマンH-3型です。これは市販されていました。現在も販売されているかどうかわかりませんが、参考文献によりますと、H-3型には出力管として「6HJ5」、「6HB5」、「40KG6A」を使用したモデルがあるようです。
 
 手元にあるH-3の参考文献は、下記に掲載しましたが、最近、製作記事や解説記事をあまり見かけませんので、これらの文献は貴重で大変参考になり、製作意欲をかき立てられます。
 
 このH-3アンプの回路上の特徴は、出力段のSg電源が定電圧化され、打ち消し回路が巧妙に構成されていることと、増幅段は「6EJ7ー6FS5」で構成され、初段は飢餓回路(スタベーション回路)が踏襲され、打ち消し回路と帰還方式もH-1、2と類似しています。

 位相反転回路に「6FS5」5極管によるPK分割方式が使われています。この球は「Shadow Grid Beam Pentode」と呼ばれる7ピンMT管ですが、オーデイオ用に使われた例はあまりみかけません。
 
 ここは通常三極管が使用されるのですがF氏があえて「6FS5」を採用したのにはそれなりのこだわりがあるのではないかと推察されますが、実際製作したら何か解るかもしれません。
 
 
  森川忠勇氏:参考文献②から引用しますと、フッターマンアンプ(H-3)の特徴としては
  ①ビーム出力管のEsgをEpより高く設定し、内部抵抗を低下させた動作
  ②初段5極管によるハイゲイン動作
  ③多極管によるPK分割位相反転回路と打ち消し回路
  ④スピーカーに直列に入った大容量出力コンデンサ
であり、以上の条件を満たしているアンプをH-3型と呼称したい。
 
 としていますので、これからの、製作にあたってはこれらの条件を満足するよう留意します。
 
 フッターマン H-3型 OTLアンプ に関する参考文献
これらの文献は10~15年前に発表されたものです。

  ①MJ誌1996年5月号松岡洋三氏「コンパクトロン6HB5×8 フッターマン   H-3型OTLアンプ贋作始末記」
  ②MJ誌1996年5月号森川忠勇氏「フッターマンH-3 OTLアンプの基本性   能を検証する」
  ③RG誌1999年4月号浅野勇氏「フッターマン H-3型 ステレオOTLアン   プ」<この号は復刻版で、元は1965年11月号です>
 
↓H-3回路図:参考文献②から引用しました。
 
 
 
 
 蛇足ながら、最近、ヤフオクでH-3が出品されていました。落とそうかと考えていたのですが、思っているより高値になりましたので断念しました。やはり今でも人気があるのですね、マニア垂涎の的でしょうか。機会があれば、現物を拝見したいと思っています。 

        

H-3 OTL 回路図(案)

H-3 OTL 回路図(案)
 
 話題が、あっちこっちにとんですみませんが、次作アンプ「H-3」の話しです。
 
次製作 フッターマン H-3 OTLアンプの回路図
 イミテーション(模倣、模造、贋作、デッドコピーなど)製作です
 
 
 参考文献:MJ誌「1996年5月号:森川忠勇氏:フッターマン H-3 OTLアンプの基本性能を検証する」から引用しますと
 
フッターマンH-3 OTLアンプの特徴として
 1.ビーム出力管のEsgをEpより高く設定し、内部抵抗を低下させた動作
 2.初段5極管によるハイゲイン動作
 3.多極管によるPK分割位相反転回路と打ち消し回路
 4.スピーカーと直列に入った大容量出力コンデンサ
であり、以上の条件を満たしているアンプをH-3型と呼称したい。
 
と記載されています。
 
 
 
 
 
 
 掲載した回路図は、ほとんどオリジナルと同じと言って差し支えないと思いますが、上記の条件を満足するため、「6EJ7-6FS5」の構成はそのまま踏襲し、出力管は初期のH-3型に使われていた「6HJ5」を起用、出力段の定電圧部もそのまま使用します。
 
 上記の条件にはありませんが、組み立て上のノウハウとして、発振防止対策用の長いフェライトビーズがあります。これがが入手できないため、他のOTLアンプで採用している発振防止用の小型のフェライトビーズと1/2W100Ωにエナメル線10T巻いたコイルを使います。これで発振防止できるかどうかはやってみないとわかりませんが。<回路図右上に記載>
 
 電源部の電解コンデンサは、手元にある部品を使っています。PTは特注しますが、Rコアトランスの関係で2個に分かれています。
 出費がかさむのと重くなるので、PTL(パワートランスレス)方式にしたかったのですが、電源部を大幅に変更すると、もはや「H-3 OTLアンプ」と言えない可能性がありますのでトランス方式としました。
 
 しかし、PTL方式は、先に製作した「26HU5OTL-PTL」で実証済みですが、このアンプでは、上記の「1と4」の条件が満たされています。左の書庫「26HU5 OTL-PTL」をご覧ください。
 

        

真空管アンプ製作構想 ① 
フッターマンHー3型 6HJ5 OTL (4)
 
5月20日の掲載が途中になってしまいましたので再掲します。
 
 H-3の構想に当たって以下の3点を参考文献を掲載します。手元にMJ誌、RG誌をお持ちの方は参照してください。
 
 最近ではH-3の解説文献はほとんど見られませんので、これらの文献は貴重なものと思います。
 
 もし製作してみようと思っておられる方があれば、参考文献をコピーして差し上げます。
 
①MJ誌1996年5月号 松岡洋三氏「コンパクトロン6HB5×8 フッターマンH-3型OTLアンプ贋作始末記」
 
②MJ誌1996年5月号 森川忠勇氏「フッターマンH-3 OTLアンプの基本性能を検証する」
 
③RG誌1999年4月号 浅野勇氏「フッターマンH-3型ステレオOTLアンプ」

        

真空管アンプ製作構想 ① フッターマンHー3型 6HJ5 OTL (4)
 
<工事中です>
 
 H-3の構想に当たって参考文献を掲載しておきます。手元にMJ誌をお持ちの方は参照してください。もし製作してみようと思って折られる方があれば、参考文献をコピーして差し上げます。
 
MJ誌1999年4月号 

        

 
H-3に使われていた水平偏向出力管の比較
6HJ5,6HB5,6KG6
参考:6LW6,26HU5
 
 諸般の事情で実作業がすすみません。次のアンプを構想していますので順次掲載していきます。この分だと、実作業は、来週末になるかもね。
 
 この比較表は、H-3製作にあたり、6HJ5→6HB5に変更された理由を探ろうと思って作成したものです。
 
 表中「16/21GY5」は、「6HJ5」のトップ・プレート球です。「16GY5」が手元にありますので、こちらを使ってもよいのですが、ヒータ電源の確保が必要です。
 
 
 
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