最近、音工房Zさんからウッドホーンのキットが発売され、15インチウーファー箱のキットも販売されそうな気配ですね。使用されるアガチス材は比重が軽めですから、爆音好きのユーザーはホーン鳴きや箱鳴りに悩まされそうな気もします。心地良い重低音をバスレフ箱で実現するには、フロントバッフルだけでもナラ材にするのが良いかもしれませんね。
さて、私は体力不足のため重量級の大型エンクロージャーの製作は辞めましたが、大きくてもSPF材と針葉樹合板で、組み立て式の平面バッフルならば製作出来ますね!
さてさて、カッコよく出来るかな? まずは、良い杢目の針葉樹合板を探すところから始めましたが、ヒノキを使用した針葉樹合板が入手出来ました。
フレームにはSPF材を使用。全ての材料について手押し鉋で反りを取り、幅と厚みはプレーナーで揃えました。
そしてオーナー様の嗜好から、ネジ釘は使わず組み上げました。
見えないところも美しく。バッフル板の印字は見えなくなるまで根気よくサンディングしています。
フレームとバッフル板はタイトボンドⅢで釘無し接着。ズレないようにクランプすることは慣れてますが、バッフルを大きめにカットしておくと楽ちんだったかも。
完成記念撮影です。
オーナー様に気に入ってもらえますように!
〜追記〜
無事に設置が終わり、良い音を奏で始めたとの事です。素早い評価をいただける事は、製作者として最大の喜びで、次の作品製作のエネルギー補給になります。
<塗装についての覚え書>
着色は、玄々化学のピュアステインのウォルナット色をワイピングベースとウレタン用シンナーで調合したもの。市販のオイルステインのような石油臭はありません。
おもて面と天板・底板は、蜜蝋クリームで仕上げました。甘い香りが堪りません♪