今回、同一材料でホーンカーブも同じ 46cm径Tractrix300に対して、注意深く同一条件で再測定をしながら、何が起きているか確認しました。
まず、 46cm径に対して40cm径のスロート部が削り足りない(少し狭い)ことが判明し、再度削り直しました。ホーン面の塗装は全て剥がして、まだ再塗装はしていません。
1)40cm径-A・・・・スロート部未修正
2)40cm径-B・・・・スロート部修正済み
3)46cm径-A
以上3種の新作ホーン
1)JBL2450J1-A
2)JBL2450J1-B
3)Radian950PB-1
以上3種のドライバーユニット
の組み合わせで f特性の測定を行いながら
問題の整理をしました。
さて、40cm径と 46cm径 の特性差異の原因は?
1. スロート部のカーブかな?
→ スロート部を修正しても、問題の2.7KHz付近の落ち込みは改善できないね〜
2. もう一度、40cmと46cm の特性差異ってどうだったの?
→ 確かに差異はあるが、46cmにも40cm同様 2.7KHz付近の落ち込みがある。
JBL2450J1とホーンカーブのマッチングが良く無い(JBL2450J1の癖)か?
3. Radian950PBに変えてみたら
→ 2.7KHzの落ち込みは、やはり「JBLの癖」の疑いが濃厚。
※ただし46cmが40cmよりもフラットになのは、+2kgの重量増加の効果かな?
他に要因が考えにくいので。
4. 念の為、測定距離を変えてみた
→ やはり現状の「ドライバーのネット基準 軸上100cm」で良いでしょう。
※レーザー測距計で測定距離を合わせやすいですから (^^)
<最後に>
差異の原因が明確に特定できず少しモヤモヤしてますが
ホーンカーブが少しくらい変わっても、このf特性測定では差異が出ないことも
判って、良かった・・・というか、悪かった・・・というか・・・
次回の製作では、今回取り組まなかった条件(例えばスロート径)にて調査したいと思います。