< 製作期間 8月27日~9月10日 >
今回は テレフンケン ela-L6 25cm 用エンクロージャー製作の依頼がありました。
オーナー様からの指定は「後面解放」、サイズは ALTEC 614 くらい。板取りが決まったので・・・材料の探索へ。
運良く1番近いホームセンターに良い木目の材料がありました。国産松の針葉樹合板12ミリ厚。
製作効率を考え、試聴室の実験用も同時製作。
2ペア4台 (^^)
夕食のあと、段欠き加工〜仮組み〜組み立て開始。ネジ釘無しでの組み立てです。
大型のハタガネは10本しか無いので、一台ずつの接着作業になりますが、30℃の工房だと1時間ほどで硬化しますから問題有りません。
針葉樹合板12ミリは若干の反りがある。フロントバッフルを貼り付ける前にフレーム補強をヒノキ1x4材で行うことにしました。
翌日午前中で残る3台分のフレーム組み立て〜接着が終わりました。
①図面上での構造〜板取検討:8H
②材料購入〜カット:2H
③材料の欠点補修:1H
④側板段欠き加工〜接着組み立て:5H/16H
⑤接着部の段差をルーターで整形:2H/18H
⑥補強材の用意(ヒノキ1x4材):2H/20H
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★ALTEC 614 Cabinet図面から補強の詳細検討
⑦フレーム前後補強(1.5H/台):6H/26H
⑧フロントバッフル外形カット〜接着 3H/29H
※接着面の平面出しをして、ネジ釘無しでの接着。フレームサイズよりも2〜3mmほど大きめが良い感じ。
⑨サブバッフル外形カット〜オニメ仕込み 1H/30H
⑩ユニット穴加工&オニメナット仕込み 3H/33H
※外観をスッキリさせたいので表側からはオニメナットは埋め込みました。
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〜仕上げサンディング〜
①スタンプの黒インクは最初にウレタンシンナーで拭き取りテストしましたがダメ。根気よくサンディングで消しました。:1H/台→4H/37H
②コーナーR加工は最小のR3として、外観のシャープさを残しながら材料のササクレを抑えるようにしました。
〜塗装〜 16H/2ペア
下地の試し塗りはウォルナット色を2度塗り。この結果は良好であったため蜜蝋仕上げのつもりでしたが、オーナー様から木目を弱くしたいとの要望がありました。
テレフンケン用ペアはウレタン塗装仕上げとなりました。
下地着色はステインベースとシンナーで薄めて二回塗り。写真左は昼間LED照明、右は夜間。
関西ホール試聴会用ペアは、蜜蝋クリームではなくワトコカラーオイルで仕上げました(初体験)。木目の夏目部にたっぷり擦り込みましたが、24時間経過しても石油系の匂いが少し気になります。やはり蜜蝋クリームの甘い香りが好みですね ^ ^
サランネットは、バランス良く引っ張りながらタッカーで固定。程良い張り具合に仕上がりました。
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2種のスピーカーは関西方面ホールでの試聴会や自宅での試聴会で好評でした (^^)
専用スタンド製作をどうするか。。。少し迷っておりますが。。。急ぎの課題を先に済ませながら、落ち着いて取り組みます。